スズメバチ・アシナガバチの駆除に適した時間帯はあるのでしょうか??
お客様から良く質問されることです。
ズバリ、蜂の巣の駆除だけを考えれば夜間に駆除するのがベストです。
その理由とは・・・
(1)蜂は例外はありますが基本的には夜間には活動が鈍くなります。
暗くなって視界が悪くなったり、夜間に気温が下がったりして活性が下がります。
簡単に言うとハチの攻撃力が下がるわけです。
(2)巣の最盛期には何百・何千匹もの蜂がいますが、日中は多数の働きバチが巣の外へ出て活動しています。
それが夜になると、ほとんどのハチが巣に帰ってくるので取り逃しが少なく、帰って来たハチに攻撃されるリスクも低く駆除できます。
単純に上記を考えると夜、しかも夜遅くが駆除に適している時間帯と考えられます。
それでは実際に依頼される駆除時間帯はいつなのか?
実は最も多い駆除依頼の時間帯に決まった時間はありません、ほとんどの場合「なるべく早く!!」なのです。
例えば朝お電話を頂いたら夕方など「当日のなるべく早く」。
午後にお電話を頂いたら「今日の夜または翌日の午前中に」など、とにかく少しでも早くの駆除を望まれるお客様が多いのです。
ある日突然ハチの巣の存在に気づく事が多いので「とにかく早く駆除して欲しい!!」というのは当然のお気持ちでしょう。
ですので当店でスケジュールを調整してなるべく早く伺える時間が必然的に「ご希望される時間帯」となってしまうわけです。
駆除に適しているのは夜なのに日中に駆除をしても大丈夫なの??
当然そう思われるでしょう???
私もスケジュールが空いていて、色々な条件が揃えば夜間に駆除した方が楽です。
ハチは基本的に活性が低いし、なにより防護服を着るのに気温が下がって涼しくなるわけですから。
しかし「スケジュールの問題」だったり、「駆除する環境」、「お客様のご都合」で朝だったり昼だったり夕方だったりと明るい時間帯に駆除をおこなうことの方が圧倒的に多いのです。
「駆除の環境」については、
(1)明るいうちに駆除現場に着かないと巣を見つけるのが困難。
(2)防護服を着ると極端に視界が悪くなるので暗い中で作業をするのが危険な場所。
(3)脚立や梯子、殺虫剤を使うので夜間ではご近所迷惑になる場合。
などが夜間の駆除に適さない環境となります。
我々駆除業者のことは置いておいて、
お客様にとって夜間に駆除する最大のメリットは「戻りバチ」が少なくなることです。
「戻りバチ」とは、餌などを取りに出かけていたハチや、駆除作業中に逃げ出したハチが後から戻って来ることです。
巣が撤去された後に、巣のあった場所にハチがブンブンと戻ってくるのです。
夜に駆除をおこなえばそのリスクを減らすことができます。
では、日中に駆除作業をして「戻りバチ」は大丈夫なの?
そこで日中の駆除作業では、この「戻りバチ対策」が最重要になってきます。
具体的な対策は、
(1)そもそもハチがなるべく巣から出ないように駆除をする。
スズメバチの場合、画像のように基本的に巣の出入り口は一ヶ所の穴となります。
そして人間が近づくとその穴からワラワラとハチが大量に出てきます。
特にキイロスズメバチの数は凄いです。
人間に攻撃してくるハチ、巣から離れるハチさまざまです。
この出てきたハチたちも戻りバチの大きな要素になるのです。
そこでいかに巣から飛び出るハチを少なくするか、
ようは「いかに巣に閉じ込めたまま駆除できるか」それがまずは一番重要です。
(2)次に重要なのは帰ってくる「戻りバチ」の駆除。
多かれ少なかれ戻りバチは発生することが多いです。
それをいかに駆除するか・・・
これには数種類の方法があり状況によって使い分けるか、併用します。
(A)網で捕まえていく。
帰って来るハチを一匹ずつ網で捕まえていきます。
(B)粘着シートで張り付けていく。
一匹張り付くと他のハチもどんどん張り付いてくることが多いです。
(C)殺虫剤で駆除。
あまりにハチの数が多いとスプレータイプの殺虫剤では複数本必要になってきます。
それでも完全に駆除出来ない事も多いので次の対策をします。
(3)作業終了後のための対策
状況によっては我々業者が帰った後の対策が必要になる場合があります。
具体的には戻りバチを取る為のトラップを仕掛けたり、
忌避剤をスプレーしたりなどが中心になります。
それでもやはり全ての戻りバチを完全に無くすことは難しいです。
巣を撤去後数日間は「戻りバチ」が発生する可能性があります。
ではどうするか、それは・・・
一番重要なのはお客様に丁寧にご説明すること
「作業前、作業後にお客様に丁寧にご説明すること」これが結局は一番重要なのです。
(1)お電話でお話を伺い、おおよその作業内容と駆除料金をお知らせしてからご依頼を受ける。
(2)現場についたら巣を確認して、改めて作業内容と駆除料金をお知らせし、納得していただく。
(3)駆除後に、駆除したハチ、戻りバチのご説明と対策方法、保証のお話を必ずします。
・特に数日間は「戻りバチ」の可能性があること。
・玄関先など人通りが多いところでは数日間はご注意いただくこと。
・基本的には巣が無いことが分かれば段々とハチが来なくなること。
・1週間経っても巣のあった場所にハチがかたまって密集していたり、巣をもう一度作り始める可能性があること。
そしてその場合には無料で再駆除をさせて頂く保証があること知って頂き、少しでも安心して頂けるように丁寧にご説明することが大切です。