ベランダの下からたくさんのハチが出入りしているとご連絡がありました。
玄関のすぐ上で、「家に出入りするのも怖い・・・」とのことで当日中に駆除へ!!
脚立を立てて確認してみます。
上の写真の右側、ベランダの下の鼻隠し?(黒っぽい板です)とトタン屋根とのスキマが数センチ空いていて、そこからハチが出入りしています。
スキマが細いので目視では巣を確認できません。
この段階で見張り役のハチが警戒して出て来ました。
「このスキマの奥に巣があるだろう」ということでこれ以上は危険なので確認は終了。
防護服に着替えて駆除を始めます。
普通のスプレー缶の殺虫剤に加え、ノズルの伸びる道具も準備します。
ハチの巣が見えていないので通常の、「ハチをなるべく巣から出さない作戦」は使えません。
準備の段階ですでにハチが複数出て来ていたので、まずは今出ているハチをスプレーで駆除。
ノズルの伸びる殺虫剤で奥も同時にスプレーすれば巣にも殺虫剤がかかるので、そのうちハチの攻撃はなくなるだろうと軽く予想していました。
が、予想は大外れ!!
いつまでたっても隙間からハチがぞくぞくと出て来ます。
もうまるでシューティングゲームのよう。
ハチが出て来る~スプレーで駆除、ハチが出て来る~スプレー・・・の繰り返し。
スプレーの消費量が凄いです!!!!
(途中で粘着シートでの駆除に切り替えようかとも思いましたが
車までの距離が結構あったのでちょっと躊躇してしまいました。
真夏に防護服着たまま歩くのはかなり辛いんです。)
こうなってしまうとスズメバチとの全面戦争に突入です。
飛びたったハチや、帰って来たハチに取り囲まれながらの駆除作業です。
「とりあえず用意したスプレーを全部つかちゃえ!!」と集中噴霧。
殺虫スプレーを全部使い切ったので、ここで脚立を降りて作戦変更。
※上の写真が駆除したスズメバチの一部です。
改めてしっかりと巣の位置を確認して対策を考えることに。
ファイバースコープと追加の殺虫剤スプレーを持って再び脚立を登ります。
トタン屋根の上の隙間にファイバースコープを差し込んでいきます。
差し込んでいくと奥でザクッという巣に当たった感触が・・・。
モニターで見てもスズメバチの外皮を確認。
「やっぱり予想通りの所に巣があるのに、なぜ??」
隙間から道具差し込んで屋根の上の巣を崩していきます。
ファイバースコープを操作しながらでは作業が出来ないので勘です。
「ん???ハチの数に対して巣の大きさが小さい・・・しかも外皮を崩してる感じはあるけど巣本体にはあまりヒットしないな・・・」
感触で外皮か巣盤かは分かります。
届く範囲の巣は崩し終わって改めてファイバースコープで確認してみます。
巣を崩したので一番奥までファイバースコープを差し込むことができました。
とっ、ここで驚きの事実が!!
一番奥まで進むと、右側の壁に少しだけスキマが出来ていて一階の軒裏に繋がっていました。
そして、そこにも巣が伸びていたのです。
トタンの屋根の上と、軒裏にまたがってピーナッツの殻みたいなイメージです。
左側の巣にだけ殺虫剤が当たっていたので、右側にいたスズメバチにはなかなか殺虫剤が届かずにハチの襲来が収まらなかったようです。
お客様に説明が必要です。
危険なのでその場から電話でご相談。
「軒天井を開口しないと巣の撤去が出来ないので切り取って良いでしょうか?」
「どんどん切っちゃってください!!」と心強いお返事が、ありがとうございます!!
開口する前に穴を開けて殺虫剤を注入しておきます。
それから天井板を四角く切り取ります。
防護服を着ているので大工仕事もやりずらいです・・・。
開口してみると見えました、立派な巣が。
サナギがボタボタ落ちてきますので網を差し込んでおきます。
そして巣の上に鋸を差し込んで切り離します。
網に巣が落ちて来ますが、サナギの量が多いのでかなり重いです。
駆除が終わった頃にはかなりの夜になってしまい、お客様にご迷惑をお掛けしましたが、喜んで頂けて良かったです。
最後に開口した軒天の中を掃除して、周辺に落ちているハチを可能な限り拾ったら、穴を塞いで終了です。
巣の大きさ:約35~40cmでしょうか?崩してしまったので正確には分かりません。
上下が狭い空間に巣を作ったので縦よりも横長になっています。
巣盤は6段。
成虫×約500匹(飛んで行って他所で死んでいるハチも多いので総数はもっと上です。)
幼虫・サナギ×約1000匹
でした。
ご依頼ありがとうございました。